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雑記。気づいたことや考えたことをまとめるブログ。

ワタミの介護に損保ジャパンとパナソニックが買収に名乗り


先日からワタミが介護事業を売却する見通しという報道が続いています(※ワタミの公式発表ではありません)。ワタミは全国に約110箇所の有料老人ホームを展開しています。日経MJトレンド情報源2015では有料老人ホームの売上は約350億円で全国3位となっており、企業全体では多額の赤字に苦しむ現在のワタミの中では“稼ぎ頭”でもあります。

各社のニュース記事によれば損保ジャパン日本興亜ホールディングスとパナソニックが売却先の候補として挙げられています。どちらも介護と関係が薄そうな印象があるかもしれませんが、損保ジャパン日本興亜ホールディングスはグループ会社のジダーで「ラ・ナシカ」などの介護事業を展開している他、2015年3月には介護事業大手のメッセージと資本提携しています。

また一般には家電などのイメージが強いパナソニックもグループ会社のパナソニックエイジフリーサービス株式会社で様々な介護事業を展開しています。さらに2015年4月には2018年までに介護事業の従業員を20,000人規模にしたい考えを表明しています。

このようにどちらの企業にとってもワタミの介護事業は一定の魅力があると考えてもよさそうです。ワタミといえばここ数年は居酒屋部門労働環境などが問題視されるなど、ややネガティブなイメージを払拭できずにいます。いじわるな見方になりまますがワタミの介護で働く介護職の方たちにとっては、「損保ジャパンやパナソニックのグループ会社の社員」になる可能性があることを歓迎している向きもあるのかもしれません。


宅食はどうなるのでしょうか?

ワタミは「ワタミの宅食」というお弁当やお惣菜の宅配事業も展開しています。ワタミの計画のようには収益がでていないものの、いぜんとして高齢者向け宅配食品ではシェアNo.1です。素直にイメージすると介護事業との関連性も深そうですがどうなのでしょうか?なお現状ではワタミの宅食はワタミグループのなかでも居酒屋の和民などを運営するワタミフードサービス株式会社の事業となっています。


祖業の居酒屋は復活できるのでしょうか?

介護事業の売却が決まれば再び居酒屋事業が中心の会社になります。ワタミにはブランドの再構築が求められると思うので、復活への道のりは平坦ではないでしょう。個人的にはすぐ思いつくこととしては、ウェブサイト~アプリのデザインや機能性を一新することが必要だと思います。